兜は後ろ姿にも注目です!!
大きさ?全体の雰囲気?価格?…これらはもちろん重要ですが、
意外と『兜本体』への関心が後回しになっていませんか?
戦国武将タイプなら、その独特なフォルムにインパクトがあるので
比較的、目に留まりやすいのですが、
伝統的な大鎧タイプの兜の場合、パッと見、そんな違いがないので、
なかなか違いがわかりづらいかも??
細部の作り方、素材などで大きく価格が変わってきますが、
もっとわかりやすく、選びやすくするためにはどこを見たらいいでしょう?
その答えは【兜の後ろ姿】です!!
3種全て鯉徳オリジナル(甲冑師 鈴甲子雄山作)
鮮やかな色彩の妙…これこそが『日本の甲冑が一番美しい』と
専門家が口をそろえ言われる所以でもあるのです。
ご来店いただいたお客さまに、『兜の後ろも見てくださいね…』と
ご説明させていただくと、ほとんどの方が『キレイ』『スゴイ』と
そのとき初めて後姿の美しさに気づかれます(笑)
兜の後ろは、正面から見えないわりに制作に時間がかかりますが、
丁寧に作る職人さんたちは、正面からは見えない後姿も念入りに制作します。
※逆をいえば『正面からしか見られないから、後ろには気を使っていない…』
というメーカーも存在します。
かなり大雑把な言い方になりますが、後ろも念入りに作られているモノは、
大抵その他の部分も念入りに作られていますよ。
また当然のことながら、その色彩感覚にも作り手のセンスを垣間見るコトができます。
屏風などの付属品にばかり目を奪われ、肝心な兜の後ろを見ないで買っちゃうと
結構な金額を出しながら、後姿のお粗末な兜を購入する羽目になりますのでご注意を。
これからいよいよ五月人形を購入するという皆さま、兜の後姿は要チェックです。