

【つるし雛・つるし飾り】とよばれる飾りです。(くわしくはページの最後にて)
伊豆地方などの一部の地域でおひなさまと一緒に飾られていたモノなのですが、
テレビや新聞などの各メディアを通じて、今や全国的に有名となりました。
華やかさと可愛さで、ひな祭りを優しく演出してくれると同時に、
収納にも優れる手軽さから、初節句のお宅への贈り物として
非常に喜ばれている飾りです。
また季節感のあるアイテムとして、お節句とは無関係の方々からも、
お店のディスプレーや、海外土産としての需要が高まってきています。
(事実、今日も飲食店を経営されているお客さまからご注文をいただきました。)
今年飾ったおひなさまに、もう少し彩りを添えたいな…とお考えの皆さん。
つるし雛…いい仕事してくれますよ(笑)。
【注意】
つるし雛ともよばれるコチラのお飾りですが、雛人形の代わりではありません。
あくまでも雛人形の『脇飾り』に属します。
【つるし雛・つるし飾りとは?】
江戸時代から伝わる風習で、親族が子供の幸せや成長を祈り
一針一針縫い上げた人形を糸でつるし、ひな人形の脇に飾ります。
人形一体一体にはそれぞれ意味があり、多いものでは100体以上
つるされるものもあります。
伊豆稲取地区、九州柳川地区、山形酒田地区の三地区は特に有名で、
日本三大つるし飾り地区とされています。
【人形それぞれの意味】
手まり……家族の輪、人の輪
金 魚……赤は魔除けの色(伊豆地方では名産の「キンメダイ」という説もある
巾 着……お金や物に困らないように
猿…………厄が去る
菓 子……食べ物に困らないように
鳩…………平和の象徴
果 物……食べ物に困らないように
うさぎ……神様の使い、多くの子を生むので子孫繁栄
被 布……着るものに困らないように
ぽっくり…早く歩けるように、脚が丈夫であるように
玩 具……退屈しない人生をおくれるように
這 子……這えば立て、立てば歩めの親心の精神
などなど