コレクション:
最高位の装束 "黄櫨染"
即位の礼や大嘗祭など、大きな皇室儀式にて天皇陛下のみ着用が許された禁色"黄櫨染(こうろせん)"。
櫨(はぜ)の樹皮と蘇芳(すおう)から染めだされ、その色彩は天皇陛下の偉大なるその存在と重ね合わされ"太陽の色"と表現されています。
そんな格調高い生地に描かれている文様は"桐竹鳳麟文(きりたけほうりんもん)"とよばれており、「これ以上にない縁起のよいもの同士の組み合わせ」として古来より特別なデザインとして認識されてきました。
「天下泰平のおめでたい前兆を運ぶと伝わる伝説上の鳥"鳳凰"は、竹の実を食べ桐の木に棲んでいる」という伝説をもとに"桐"と"竹"と"鳳凰"が描かれており、さらに鳳凰と対で扱われることの多い伝説上の霊獣"麒麟(きりん)"を加えることで、黄櫨染はその神秘性と独自性をより強固なものにした装束となっているのです。
黄櫨染 と 雛人形
雛人形(男雛・女雛)は、宮中の華やかさとともに、天皇・皇后陛下のような幸せな結婚への願いが込められていると言われています。特に黄櫨染の衣装は、天皇のみが御礼装に用いられる格式高いものとして知られ、長い歴史をもつ雛人形の衣装の中でも、代表的な装束となっています。
本シリーズ「慶祝雛(けいしゅくびな)」は、伝統工芸の技術が織りなす恒久的な美しさと、ひな祭りに込められた幸せへの願いを象徴する特別な人形。ご家族や大切な方々とともに、末永くこの伝統美をお楽しみください。
鯉徳ではさまざまな人形師が手がける"黄櫨染"の雛人形を多数ご用意しております。女児を迎えた新しい家族の門出を祝して、ひなまつりにニッポンのこころを添えてみてはいかがでしょう。
-ご注意-
黄櫨染という同じ名称ではあっても、文様のきめ細かさや材質の違いにより、仕上がり・品質・価格は異なります。それぞれを比較しながらお好みのおひなさまをお選びくださいませ。