ココは長年憧れ続けていた地【やちむんの里】。
やちむんとは沖縄の言葉で【焼き物】のコトでして、読谷村の一部集落は
やちむんの里とよばれています。ここではいくつもの窯元が軒を連ね、
それぞれが独自の作風で読谷山焼とよばれる陶器等を製作しております。
私事ではありますが、実際に我が家で日常使ってる器がまさに読谷山焼の
北窯製。もう10年近く愛用しておりますが、いまなお食卓に並ぶと
幸福を感じさせる健康的な存在感があります。
もちろん中身の料理のほうも(…とフォロー入れつつ)。
そんな感じだから今回の訪問はテンション上がりっぱなしなわけでして…。
北窯の工房はまるで学校の校舎のようなたたずまい。
13連房の登り窯は圧巻。
内部です。
売店もあります。
北窯とは1990年に宮城正享さん、與那原正守さん、松田米司さん、松田共司さんの
四名で建てられた共同窯で、ここやちむんの里に13連房の登り窯(上の画像)を
構えております。意外にも(失礼っ)若い職人さんの姿が多いのが印象的でした。
気になって休憩中のお兄さんに話を聞いたら、やちむんと北窯に魅了され、
関東から修行にきたんだそう。その他の職人さんも、日本全国いろんな
ところから修行にきているのだそうな。
ふぅ~む~、これは人形業界とは全く違うといえますね~。
手仕事で産み出されるおおらかで健康的な作りのやちむん。
変わるコトを善しとする時代の風潮のなか、長きに渡る伝統を継承し、
時代にブレなかったことが逆に人の心をとらえる…。
これってデキそうでなかなかデキることじゃないですよ、ホントに。
「きっとこの考えは、技術とともに若い職人さんたちに受け継がれて
次代にもその美しさが継承されていくんだろうな~。」
…なんて思いながらやちむんの里を後にしました。※3時間はいた(笑)
そしてホテルまでの帰り道にぶらり立ち寄った世界遺産の【座喜味城跡】。
宮崎駿の世界に入り込んだような非日常的な空間にしばし陶酔。
美しいモノのまわりには美しいモノが集まっているのね。
~つづく~