五月人形 兜 / 鈴甲子雄山 / 国宝 竹雀15号

通常価格 165,000 (税込)単価  あたり 

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五月人形 兜 15号 国宝 竹雀 鈴甲子雄山 五月人形 兜 15号 国宝 竹雀 鈴甲子雄山

甲冑師 鈴甲子雄山作
国宝忠実模写 竹雀の兜


現存する鎧や兜の忠実模写を得意とする名門甲冑工房 鈴甲子雄山。国宝の甲冑も数多く手がけており、そのどれもが細部に至るまで妥協を許さない仕上がりに。専門家からも支持され、その品質と実績の高さに定評があります。


鎌倉時代に最高水準の金工技術を以て制作され、青森県櫛引八幡宮所蔵"国宝 赤糸威鎧(菊一文字金物)"と双璧をなし「日本甲冑の最高峰」と謳われる"国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)"。数多くの職人が手がける五月人形の国宝 赤糸威大鎧においても、雄山の作品はその忠実さと美しさで高い評価を受けています。

実物を手本にしています


本作品は現存する甲冑をもとに、限りなく忠実に制作しています。


国宝 竹雀金物赤糸威大鎧
-奈良県・春日大社所蔵-


精緻な金工細工と鮮やかな色彩のコントラストから"日本一豪華絢爛な甲冑"と称される(通称、竹雀)。一つ一つの技術は当時最高の出来を示しており、手仕事による伝統工芸の集大成として美術工芸品としての評価も高い。

戦いのための防具としてではなく、神に祈りを捧げる奉納用として制作された。一説に源義経(みなもとのよしつね)所用と伝えられているが、形制・金工技術からみて製作は鎌倉末期と思われる。

国宝竹雀 実物

兜本体のこだわり


五月人形 兜 15号 国宝 竹雀 鈴甲子雄山

▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。



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兜正面の鍬形(くわがた)は真鍮製のつや消しメッキ仕上げ。鍬形はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。


五月人形 兜 15号 国宝 竹雀 鈴甲子雄山 五月人形 兜 国宝 菊一文字 鈴甲子雄山

実物にならい兜全体に広がる金物細工を忠実に表現。「藤と桐(向かって右の吹返部)」「菊と蔦(向かって左の吹返部)」「竹と雀(全面)」を配した金物の意匠は、「春日大社の紋(=藤花)」と「朝廷の菊桐紋」を組み合わせた意匠といわれています。

五月人形 兜 国宝 竹雀 鈴甲子雄山 矧合わせ鉢

頭を包み込む鉢(はち)の部分。成形品ではなく、複数の金属板をそれぞれ鋲でとめて成形する"矧(はぎ)合わせ鉢"とよばれる実物同様の制作技法を用いて仕上げています。



五月人形 兜 剥ぎ合わせ鉢

▲ 矧合わせ鉢のパーツ。溶かした金属や樹脂を型に流し込んで成形する鋳物とは異なり、無数の異なるパーツを組み合わせ、実物同様の手法で作られる矧合わせ鉢。鋳物より軽量だが耐久性があり、見た目の美しさも別格です。



五月人形 兜 15号 国宝 竹雀 鈴甲子雄山

兜背面。正面から見えない背面の裾にも忠実に金具を配置。作業工程や材料費を省くために"威糸(おどしいと)"の幅を広げたり本数を減らしたりする兜が時折見受けられますが、こちらは美しくしなやかな正絹の威糸が一本一本丁寧に通されており、後ろ姿まで美しい兜に仕上がっています。


本製品は一般販売されている"雄山作 竹雀"とは異なる鯉徳特別仕様です。通常版の威糸は「朱色」ですが、当店ではより深みのある「茜色」で制作しております。


ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。


主役を支え彩る名脇役


人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。


「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」


そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

本仕立四曲絹シケ屏風

祝事には欠かせない定番アイテムのひとつ金屏風。シンプルデザインであるがゆえに、丁寧につくられた人形はその美しさがより際立つように見え、逆に作り込みの甘い人形は粗が目立ちやすくなるという、真実の鏡のような不思議な力が宿っています。


マス目状の金箔を一枚一枚丁寧に箔押しして制作されています。継ぎ目となる線が見られるのが箔押でつくられた証。金紙や塗装とは異なるその輝きと、手仕事のぬくもりをお楽しみ下さい。


また屏風の開閉部分には金具の丁番を一切使わず、和紙でできた"羽根"とよばれる和紙丁番を使用する、いわば職人の伝統技術でつくる制作工程(本仕立)にもこだわりました。



本仕立屏風 紙丁番

開閉部に切込が入っていて、両面に開く仕組みが特徴です。継ぎ目に隙間ができないので、見た目にもすっきりとした印象となります。


弓太刀 赤房

兜両脇に飾る弓矢と太刀。天然羽の一本矢には「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。弓の装飾は藤巻仕上げ。脇飾りでも手を抜きません。


弓太刀 赤紺房

また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください


大人目線でも十分お楽しみいただけるのは、ジャパンクオリティの五月人形だからこそ。お子さまの成長を見守りながら、ぜひご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。



商品詳細

作者・工房 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん)
生産地 千葉
サイズ 台・屏風付き:間口75 × 奥行45 × 高さ58 cm
人形本体のみ:間口39 × 奥行31 × 高さ53 cm
本体仕様 正絹糸威 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純金鍍金鍬形 純金鍍金飾金物
※本体にプラスチックは使用しておりません
屏風 本仕立四曲金箔押屏風
飾台 木製黒塗平台
弓太刀 藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。
お道具
付属品 ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス)
■作者立札
注意事項 ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。
■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。


作者・工房について



鈴甲子雄山 ■経済産業大臣指定伝統工芸士 ■日本人形協会認定節句人形工芸士

明治時代、初代雄山"鈴木甲子八"により東京都墨田区に創業。業界屈指の技巧派として不動の地位を確立。国宝や重要文化財などの現存する甲冑を実地に調べあげ忠実に模写する技術は極めて高く、その作品の数々は重厚且つ繊細。専門家たちからも高い支持を得ている。 ▶インタビューページへ