ニッポンのいいもの|クラフト工房 La Mano(ラマノ)

藍と草木の手染め鯉のぼり
クラフト工房La Mano(ラマノ)
室内に飾る小さな鯉のぼりをお探しの方へ。クラフト工房 La Mano(ラマノ)の鯉のぼりは、暮らしの中で楽しむために生まれた、手染めの鯉のぼりです。藍や草木の天然染料を用い、一つひとつ手仕事で染め上げられています。やわらかな色合いと素朴な風合いは、昔ながらの染色技法から生まれ、自然の染料ならではの落ち着いた色合いが、端午の節句のひとときを穏やかに彩ります。
東京都町田市にある染織工房 La Mano(ラ・マノ)は、1992年に設立された工房。スペイン語で「手」を意味する名前のとおり、藍染や草木染めなどの手仕事を大切にしながら、個性的なアート作品やグッズを制作しています。
工房では、障がいのある方々が運営スタッフや地域ボランティアとともに、それぞれの手の感覚や感性を生かして制作に取り組んでいます。
天然染料を使った「藍と草木の手染め鯉のぼり」は、工房を代表する手仕事のひとつ。布を染め、乾かし、また染める──人の手を通して重ねられる昔ながらの工程が、自然のやさしい色を布に映していきます。
空高く揚げる鯉のぼりも美しいものですが、小さな鯉のぼりは暮らしの中でも楽しめます。五月人形のそばや窓辺に飾り、風が通るたびふわりと揺れる鯉のぼり。その穏やかな景色が、お子さまと過ごす節句の記憶を、静かにかたちづくっていきます。
すべて手仕事で染め上げます
手染め鯉のぼりの制作工程は、そのすべてが手作業によるもの。素朴ながらに趣深いたたずまいは、温かい手仕事の成せる技ともいえましょう。
▲ 原料説明:藍染(本藍)
藍染とは、藍を原料とした染料で布を染める日本の伝統的な染色法です。当工房では、すべて国産本蒅(ほんすくも)のみを使用しています。「すくも」とは、たで藍の葉を昔ながらの製法で約100日かけて発酵させてつくる藍染の染料。これを灰汁(あく)を加えたアルカリ性の水に溶かし、色素を抽出した染液として使用します。
▲ 原料説明:草木染
草木染とは、植物など天然由来の染料を用いて布を染める日本の伝統的な染色法です。当工房では、植物から抽出した天然染料を用い、煮出しと媒染を重ねながら生地を染め上げています。それぞれの植物が持つ自然の色素を活かし、落ち着いたやわらかな色合いに仕上げています。
▲ 工程①:型染(糊置き)
木綿の上に型紙をのせ、染まらない部分にヘラで防染糊を置く「糊置き」を行います。※その後、染色を終えて生地についた糊を洗い流すと、糊を置いた部分だけが染まらず白く浮かび上がり、図案が現れます。
▲ 工程②:藍染(真鯉・子鯉・矢車)
すくもで染めます(藍染)。液に浸すだけでは染まらないため、手作業で空気に触れさせることを繰り返し、深い色に染めていきます。真鯉、矢車は8~10回ほど染めを重ね深い紺色に、子鯉は薄くした染料で4~5回ほど染め重ね、澄んだ水色に仕上げます。
▲ 工程③:引染(緋鯉)
朱色はインド茜の染料で染めます。藍染のように染まりにくいため、糊置きをした生地の両端を引いて張り、刷毛を用いて染めていきます(引染)。豆汁(ごじる:大豆をすりつぶした汁)で下処理を行い、次に柄を美しく出すためにふのり(海藻)を引きます。その上から茜の染液を5〜6回重ねて染め、媒染液で色を発色させ、最後に色止めのため蒸し器で蒸します。
▲ 工程④:草木染(吹流し)
五色の吹流しはそれぞれ草木染で染めています。それぞれの色に合わせた染料を煮出し染め・媒染を交互に繰り返し生地を染めます。
※赤→茜 緑→藍×玉ねぎ 黄→玉ねぎ 青→藍 白(灰)→松煙
▲ 工程⑤:縫製
染め終えた生地は防染糊を洗い流し、乾燥させます。その後、生地に口輪を入れ、各所を縫製して鯉のぼりの形に仕立てます。
▲ 完成
色鮮やかな手染め鯉のぼりの完成。
暮らしの中で楽しむ手染め鯉のぼり
藍や草木の天然染料を使い、一つひとつ手作業で染め上げられるLa Manoの鯉のぼり。機械では表現できないやわらかな色合いと風合いは、手仕事ならではの魅力です。
暮らしの中で飾り、季節とともに少しずつ色や風合いの変化を楽しむこともできます。自然の色が生み出す穏やかな表情を、ぜひお楽しみください。
