五月人形 兜 / 鈴甲子雄山 / 武田信玄 1/3
武田信玄の兜を再現した五月人形
現存する鎧や兜の忠実模写を得意とする名門甲冑工房 鈴甲子雄山。戦国武将の甲冑も数多く手がけており、そのどれもが細部に至るまで妥協を許さない仕上がりに。専門家からも支持され、その品質と実績の高さに定評があります。
戦国屈指の戦術家として知られる"甲斐の虎"こと武田信玄。数多くの職人が手がける五月人形用の武田信玄モデルにおいても、雄山の作品はその忠実さと美しさで高い評価を受けています。
実物を手本にしています
本作品は現存する甲冑をもとに、限りなく忠実に制作しています。
諏訪法性兜
-諏訪湖博物館 赤彦記念館所蔵-
信玄が描かれる際、必ず登場する諏訪法性兜。しかし実際に使用していたかは未だ不明。そのイメージが定着したのは信玄と謙信の戦いを脚色した浄瑠璃「本朝廿四孝」の上演からだそう。この物語の中には本兜が重要なアイテムとして登場している。また信玄の事跡を記した「甲陽軍鑑」にも信玄が子の勝頼に本兜を譲り渡す内容のくだりがあるため、この辺りもまたイメージの拠り所となっている可能性が高い。
兜本体のこだわり
▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。
トレードマークとなる正面の獅子前立は真鍮製の純金メッキ仕上げ。獅子は戦いの際に後ろにさがらないとの言い伝えから、戦国時代、数々の武将たちに好まれたデザインです。
兜両脇の吹返(ふきかえし)とよばれる部分には、金色に輝く"武田菱飾り"を配置。こちらも真鍮製の純金メッキで仕上げています。
獅子前立と並びトレードマークとなっている白く長い髪飾りを再現。戦場で振り乱れる髪の躍動感が、強さと威厳を示す演出となっていたのだとか。
また、兜全体は赤に統一。選りすぐりの武将のみで構成され「戦場では燃え盛る炎のようだった」と伝わる戦国特殊部隊「赤備え」。井伊直政、真田幸村らが有名ですが、その起源は武田信玄が擁した戦国最強の騎馬軍団にあったとのことから、その史実をもとに本品もメインカラーは赤で制作しています。
ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。
主役を支え彩る名脇役
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
不規則な凹凸による表情が、ベルベットのようにもみえるグレー和紙の屏風です。
蒔絵(まきえ)の技法を用いて描かれているのは"松"。松は「神様の宿る特別な木」「不老長寿の象徴」として、古来より縁起のいい樹木として親しまれています。
主張しすぎない繊細なタッチの描写が、主役を際立たせながらも適度なアクセントとして存在感を与えています。
兜両脇に飾る弓矢と太刀。天然羽の一本矢には「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。弓の装飾は藤巻仕上げ。脇飾りでも手を抜きません。
また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください
大人目線でも十分お楽しみいただけるのは、ジャパンクオリティの五月人形だからこそ。お子さまの成長を見守りながら、ぜひご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。
商品詳細
作者・工房 | 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん) |
生産地 | 千葉 |
サイズ | 台・屏風付き:間口60 × 奥行40 × 高さ64 cm 人形本体のみ:間口30 × 奥行25 × 高さ40 cm |
本体仕様 | 正絹糸威 純金鍍金獅噛前立 鉢裏皮張り 白毛飾り 木製唐櫃 正絹袱紗 ※本体にプラスチックは使用しておりません |
屏風 | 二曲グレー和紙屏風(松柄) |
飾台 | 木製黒塗台 |
弓太刀 | 藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。 |
お道具 | - |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について