五月人形 兜 / 平安道斎 / 蒼龍10号

通常価格 169,000 (税込)   完売単価  あたり 

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五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押 五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押

甲冑師 平安道斎作
蒼龍の兜(純金箔押)


関東節句業界の重鎮 平安道斎が京甲冑の制作技法(※1)を用いて制作する絢爛豪華な兜飾り"蒼龍"。男児の健やかな成長を願うにふさわしい縁起物を随所に取り入れた作品のご紹介です。


本品は「龍」をモチーフとして制作しています。 龍は中国神話から生まれた架空の神獣。古代より皇帝の象徴とされ、天に昇る龍の構図は運気・地位・金運の上昇などを意味する吉祥図として神社仏閣の装飾としても用いられています。"強くたくましく育ってほしい"と願う五月人形に、最強の神獣とも称される龍がモチーフとなるのは当然と言えば当然かもしれません。


(※1)平安道斎の作品を『京甲冑』として販売している店舗もありますがそれは誤りです。京甲冑として紹介される作家は京都在住の一流甲冑師のみ。品質は京甲冑に勝るとも劣らぬ逸品ですが、平安道斎は関東の作家です。ご注意ください。

兜本体のこだわり


五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押 正面

▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。


五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押 ななめ

兜正面の鍬形(くわがた)と飾り金具はすべて、真鍮製の純金メッキ仕上げ。鍬形はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。


耐久性のある厚手の真鍮金具を各所に使用しているため、他工房が制作する同サイズの兜に比べ重厚感があり、手にしたときには永年飾るにふさわしい信頼まで感じ取れることでしょう。


五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押 兜後ろ

頭を包み込む鉢(はち)の部分。成形品ではなく、複数の金属板をそれぞれ鋲でとめて成形する"矧(はぎ)合わせ鉢"とよばれる実物同様の制作技法を用いて仕上げています。



五月人形 兜 剥ぎ合わせ鉢

▲ 矧合わせ鉢のパーツ。溶かした金属や樹脂を型に流し込んで成形する鋳物とは異なり、無数の異なるパーツを組み合わせ、実物同様の手法で作られる矧合わせ鉢。鋳物より軽量だが耐久性があり、見た目の美しさも別格です。


五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 純金箔押 後ろ

兜背面は兜の名称"蒼龍"を色彩で表現。青系のグラデーション状に威糸を配列しました。また、糸の合間からのぞく小札板の色づけは一般的な金メッキ加工ではなく、職人が手作業で一枚一枚丹念に金沢箔を押しつけて装飾した"純金箔押(※2)"仕上げです。色褪せない純金ならではの本物の輝きが、端午の節句を華やかに彩ります。


(※2)純金箔押とは、純金を1万分の1〜2ミリの薄さにまで打ち延ばした"箔"を物質表面に押し当て金色に着色する技法です。箔押した箇所は純金の特徴と同じく、その輝きが長きにわたり損なわれないというのが最大の魅力です。職人の手仕事で行われますが、僅かな風で金箔は舞い上がり破れたりしてしまうため、作業には細心の注意が求められます。純金箔の国内生産量99%を占めるのが石川県金沢市のため、"金沢箔"ともよばれます。

箔押

龍づくしの装飾金具



五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 飾り金具

兜正面の鍬形台(くわがただい)には、雄々しい龍の飾り金物を配置。厄除け祈願の願いを込め、睨みをきかせた龍の姿が表現されています。



五月人形 兜 平安道斎 蒼龍 飾り金具

兜両脇の吹返しには、雲上に舞う龍の飾り金物を配置。幸運を招く"昇龍"が表現されています。



五月人形 兜 平安道斎 透かし金物 唐櫃

精巧な金物細工が散りばめられた兜本体に見劣りしないよう、台座となる唐櫃には透かし金物を取り入れています。


ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。


主役を支え彩る名脇役


人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。


「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」


そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

金沢箔押屏風セット

数ある屏風の中からこの兜と相性がいいと判断した至高の品は、雛具師 秀叡が手がける"金沢箔押黒塗屏風"です。漆器のような深みと光沢のある黒塗屏風の中央に、上質な輝きを放つ金沢箔を配置しています。本品は全国節句人形コンクールにおいて最高賞の"内閣総理大臣賞"を受賞した逸品です。


金沢箔押屏風セット

マス目状に並べられ、継ぎ目となる線が見られるのが箔押された証。安価な金紙や塗装の金屏風とは異なる"本物の輝き"をお楽しみ下さい。



弓太刀 赤房

兜両脇に飾る弓矢と太刀。天然羽の一本矢には「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。弓の装飾は藤巻仕上げ。脇飾りでも手を抜きません。


弓太刀 赤紺房

また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください


品質もさることながら、我が子へ贈るメッセージまでを具現化してしまう大胆な発想は一流甲冑師 平安道斎ならでは。お子さまの成長を見守る"守護神"を傍らに、ご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。



商品詳細

作者・工房 平安道斎(へいあんどうさい)
生産地 千葉
サイズ 台・屏風付き:間口60 × 奥行40 × 高さ56 cm
人形本体のみ:間口34 × 奥行28 × 高さ49 cm
本体仕様 純金箔押小札板 正絹糸威 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純金鍍金鍬形 純金鍍金月飾金物 透かし金具付き木製唐櫃
※本体にプラスチックは使用しておりません
屏風 三曲黒塗金沢箔
飾台 木製黒塗台
弓太刀 藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。
お道具
付属品 ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス)
■作者立札
注意事項 ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。
■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。


作者・工房について



平安道斎 ■東京都指定伝統工芸士 ■東京都優秀技能者/東京マイスター

昭和14年東京生まれ。本名"鈴木道男"。素材のひとつひとつに吟味を重ね、独自の作風を確立。実物の甲冑と同じように和紙や革を用いた製作技法で作り上げる"江戸甲冑"、金具を組み合わせ純金箔を施すきらびやかな"京甲冑"と相反する二つの製作技法を体得する技巧師。その作風は現在、第一線で活躍する甲冑師らに多大なる影響を与えている。