ひな人形全員がコンパクトに集結。
かわいい15人飾り 華宮 十五人飾り

ひな人形の形式は昔の宮中の結婚式をモデルにしており、その様子の全てが揃っているのがいわゆる「7段飾り」とよばれるひな飾りでした。現代の住宅事情にもあわせ、その世界をコンパクトかつ雅やかに再定義したフルセット15人飾り"華宮 十五人飾り"のご紹介です。

かわいらしい十五体のお人形たち

主役となる男雛と女雛。微笑ましくも美しいお顔だちです。表情の核となる目元はすべて一筆一筆丁寧、職人の手作業で描かれています。

お姫さまの身の回りをお世話する三人官女たち。おかっぱ頭のすまし顔は見ているだけで優しい気持ちになりますね。

童謡「うれしいひなまつり」でも有名な五人囃子（ごにんばやし）。宴に華を添える音楽隊です。右から左へと楽器の音が大きくなっていく…と覚えておけば、並べる順番で迷うことはありませんよ。

左大臣・右大臣ともよばれる随身（ずいじん）。現代で言うところのボディーガード的な役割を果たしています。

裏方に徹する縁の下の力持ち。宮中の掃除や雑務をこなす仕丁（じちょう）たち。

主張しすぎず主張して、主役をより美しく

人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。

「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」

そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

屏風に咲き誇る桜はほっこりと優しい刺繍仕立て。刺繍糸を含む全体の優しい色彩のトーンが、主役であるお人形を際立たせます。木製五段飾り台も簡単な組み立て式で収納してもかさばりません。

ミニチュアサイズのお道具類ですが、親子で飾る喜びは一際大きくしてくれそうですね。

十五人飾りでも飾る場所や収納場所にも困りません。かわいらしさと笑顔あふれる華宮 十五人飾りを、ぜひご家族揃ってお楽しみ下さい。

柿沼東光　■経済産業大臣指定伝統工芸士　■東京都指定伝統工芸士

昭和23年 東京都生まれ。本名"柿沼正志"。昭和49年、初代東光に師事し人形製作に専念。華麗なる色彩、気品あふれる親王飾をはじめとして日本情緒を映す優美な人形を次々に発表。独自の技法を開拓し、品質向上及び伝統的技術の改善向上に貢献している。