雛人形 / 小倉草園 / うさぎびな


伝統美にかわいらしさを添えて。小倉草園作 うさぎびな
うさぎはかわいい姿のみならず、
・その白さから"美の象徴"
・繁殖性の高さから"子孫繁栄や豊穣の象徴"
・跳ね上がることから"運気上昇の象徴"
など、縁起ものとして古来よりさまざまな作品の中に図案としても用いられてきました。

女の子をお祝いするひなまつりにも相性ピッタリなこのモチーフを用いた"うさぎびな"のご紹介です。
奇をてらわぬ丁寧な手仕事



人形制作はみちのくの名匠 小倉草園によるもの。東北唯一の雛人形工房として、伝統技法を守りながら、奇をてらわぬ丁寧な作風に定評があります。
見えないところへの心遣い
お人形の芯となる見えない胴体部分には"桐塑(とうそ)"を使用しています。桐塑とは桐のおがくずに糊を混ぜて作る粘土のこと。その粘土を型に詰め、抜き取り、乾燥させ、固めるといった工程を経てお人形の胴体にしていきます。

ウレタン樹脂や発泡スチロールの胴体とは異なり、劣化や衣装の着崩れもしにくい品質であり、なおかつ最終的にお人形を供養(焼却)する際、有害物質が出ないようにとの環境への配慮から天然素材の桐塑にこだわりました。
衣装へのこだわり

衣装のベースとなる生地には"雲立涌(くもたてわく)"とよばれる古典柄を織りだしました。雲立涌柄は有職文様(※1)のひとつで、雲気(水蒸気)が立ち昇るさまを図案化したものです。雲気上昇から転じて"運気上昇"の願いが込められた吉祥紋様とされています。
その生地の上には、草花の中を楽しげに跳ね回るうさぎの図案が刺繍でほどこされています。
お顔だち


そっと幸せを運んでくれるような、優しい微笑をうかべた表情が魅力的。
主張しすぎず主張して、主役をより美しく
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。


リズミカルに立ち並ぶ"竹ひご"の演出と中央部の扇型部分に見られる蒔絵が見事な衝立。絵柄の中にある"南天(なんてん)"は"難を転じて福となす"という意味を持つ吉祥図です。
生産地は静岡県。温暖多湿な気候と、家康ゆかりの久能山東照宮や浅間神社の造営をきっかけに全国から導入された高度な技術を応用して、江戸時代に定着した漆器作りの一分野として雛具作りが発達した歴史があります。

お道具には"盃(さかずき)飾り"をご用意しました。画像のように重ねて飾るも良し、男雛・女雛の前にそれぞれ盃を並べるも良し。こちらも静岡県産の雛具を用意しています。

衝立の竹ひご細工に合わせ、花器にも繊細な竹ひご細工を取り入れています。

電池式のLEDコードレス燭台(しょくだい)。すっきりとした印象で、雛飾りがよりモダンに見えると好評です。本体の材質にはワーロン紙を使用。和紙よりも強度があり、破れたり折れたりしにくい素材となっています。

大人になっても忘れることのないひなまつりをぜひご家族そろってお楽しみ下さい。
商品詳細
作者・工房 | 小倉 草園 |
生産地 | 秋田 |
サイズ | 間口70 × 奥行35 × 高さ32 cm |
人形 | ■西陣織金襴(うさぎ柄刺繍加工) ■桐塑 |
屏風 | 木製竹ひご細工衝立 |
飾台 | 木製黒塗平台 |
道具 | 金盃飾り(金杯部分は樹脂) |
花類 | 竹ひご細工 紅白梅 |
雪洞 | LEDコードレス燭台(テスト電池付) ワーロン紙仕様 |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について