雛人形 / 小倉草園 / 紫桜雛(しおうびな)


宵桜に魅せられて-。小倉草園作 紫桜雛
月明かりに照らされる幻想的な宵桜。そんな情景から着想を得て制作された紫桜雛(しおうびな)です。静寂の中に垣間見る優雅な雰囲気を崩さないよう、人形本体、屏風、道具に至るまで色彩のバランスを統一しています。大きめの屏風がうみだすゆったりとした空間が、高級感と穏やかさを演出してくれています。

奇をてらわぬ丁寧な手仕事







人形制作は名匠 小倉草園によるもの。東北唯一の雛人形工房として、伝統技法を守りながら、奇をてらわぬ丁寧な作風に定評があります。
見えないところへの心遣い
お人形の芯となる見えない胴体部分には"桐塑(とうそ)"を使用しています。桐塑とは桐のおがくずに糊を混ぜて作る粘土のこと。その粘土を型に詰め、抜き取り、乾燥させ、固めるといった工程を経てお人形の胴体にしていきます。

ウレタン樹脂や発泡スチロールの胴体とは異なり、劣化や衣装の着崩れもしにくい品質であり、なおかつ最終的にお人形を供養(焼却)する際、有害物質が出ないようにとの環境への配慮から天然素材の桐塑にこだわりました。
衣装へのこだわり

衣装の生地のみならず、姫の重ねまでをも高貴な紫色のグラデーションで表現。アクセントには同系色の糸を用いた桜柄の刺繍をほどこしています。
お顔だち


そっと幸せを運んでくれるような、優しい微笑をうかべた表情が魅力的。
主張しすぎず主張して、主役をより美しく
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。


人形本体とのトータルコーディネートを意識した色彩とデザイン。ぼかし染めで月明かりを表現。両脇の桜柄は、人形同様に刺繍加工で立体的に表現しています。

飾り花には定番の紅梅白梅。花器には繊細な竹ひご細工を取り入れています。

電池式のLEDコードレスあんどん。本体の材質にはワーロン紙を使用。和紙よりも強度があり、破れたり折れたりしにくい素材となっています。

夜桜を眺めながらふと思い出すひなまつり、そして家族との思い出。大人になっても忘れることのない、ご家族がそろってお祝いする桃の節句を紫桜雛でお楽しみ下さい。
商品詳細
作者・工房 | 小倉 草園 |
生産地 | 秋田 |
サイズ | 間口65 × 奥行35 × 高さ50 cm |
人形 | ■西陣織金襴(桜柄刺繍加工) ■桐塑 |
屏風 | 二曲ぼかし染め(桜刺繍)屏風 |
飾台 | 木製ダークブラウン塗平台 |
道具 | ― |
花類 | 竹ひご細工 紅白梅 |
雪洞 | LEDコードレス行灯(電池付) ワーロン紙仕様 |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について