五月人形 兜 / 鈴甲子雄山 / 国宝 菊一文字金物 五分の一


国宝甲冑「菊一文字」の美を、端午の節句に。
鎌倉時代に最高水準の金工技術をもって制作された名鎧『赤糸威鎧(菊一文字金物)』。 その豪華さと精緻な装飾から、日本甲冑史を代表する国宝として知られています。
本作は、その名鎧を手本に甲冑師 鈴甲子雄山が制作した五月人形の兜飾り。現存する甲冑の研究・模写を得意とする名門工房ならではの、コンパクトながら重厚で精緻な仕上がりです。
▼ 本文を詳しく見る
実物を手本にしています
本作は現存する甲冑をもとに、細部まで忠実に再現しています。
国宝 菊金物赤糸威鎧
-青森県・櫛引八幡宮所蔵-
大袖と兜に菊一文字の飾金物があることで有名であり、別名「菊一文字の鎧兜」の名でも知られる。鎌倉時代末期の典型的な鎧であり、菊籬金物の意匠は非常に精巧。その技法は峻厳で密度が高く、鎌倉時代の金工芸術の特色を最もよく表している。
伝承によれば、この甲冑は第78代天皇である「長慶天皇」から拝領されたとされているが、なぜこの地にこの甲冑が存在するのかについてはまだ解明されていない。

「菊一文字」と呼ばれる理由
この甲冑の最大の特徴は、甲冑全体を飾る金物装飾にあります。装飾には「菊」の文様が精緻に施されており、その意匠の中に「一」の文字が刻まれていることから「菊一文字」と呼ばれるようになりました。鎌倉期の金工技術を象徴する装飾でもあります。
菊は高貴さや長寿、家族の安寧を象徴する吉祥文様。古来より天皇家や武家に用いられ、格式と品格を表す意匠として知られています。
端午の節句の兜飾りとしても、健やかな成長と家族の繁栄を願う意味が込められています。
兜本体のこだわり
兜正面の鍬形(くわがた)は真鍮製のつや消しメッキ仕上げ。鍬形はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。
実物にならい兜全体に広がる金物細工を忠実に表現。細工はすべて枝菊の透かし高彫りで覆ってあり、鍬形台には枝菊に一文字が彫り入れられています。
頭を包み込む鉢(はち)の部分。成形品ではなく、複数の金属板をそれぞれ鋲でとめて成形する"矧(はぎ)合わせ鉢"とよばれる実物同様の制作技法を用いて仕上げています。
▲ 矧合わせ鉢のパーツ。溶かした金属や樹脂を型に流し込んで成形する鋳物とは異なり、無数の異なるパーツを組み合わせ、実物同様の手法で作られる矧合わせ鉢。軽量ながらも耐久性があり、見た目の美しさも別格です。
兜背面。正面から見えない背面の裾にも忠実に金具を配置。作業工程や材料費を省くために"威糸(おどしいと)"の幅を広げたり本数を減らしたりする兜が時折見受けられますが、こちらは美しくしなやかな正絹の朱赤威糸が一本一本丁寧に通されており、後ろ姿まで美しい兜に仕上がっています。
細部にまで心を配り、背面まで整えられた姿に、古来より工房に受け継がれてきた「技」と「ものづくりの精神」が息づいています。
主役をより美しく演出
人形をより美しく、そして敬意をもって飾るために欠かせないのが周辺のお道具類。なかでも屏風や飾り台は単なる背景ではなく、主役を引き立て、空間全体に調和と格式をもたらす大切な存在です。
人形本体に注目が集まるよう、その存在感を主張しすぎずセンスの光る制作を心がけました。

祝事には欠かせない定番アイテムのひとつ金屏風。シンプルデザインであるがゆえに、丁寧につくられた人形はその美しさがより際立つように見え、逆に作り込みの甘い人形は粗が目立ちやすくなるという、真実の鏡のような不思議な力が宿っています。アクセントに同系色で和雲の絵柄をさりげなく配置。
白台に朱塗りの円形台を重ね、白地に赤い円を配した日の丸を思わせる意匠に。日本の文化や美意識を象徴する国宝の甲冑を飾るにふさわしい、端正で格調ある舞台に仕立てました。
お子さまの健やかな成長を願い、家族の笑顔があふれる日本の伝統行事、端午の節句。少しずつ積み重ねる記憶が、素敵な思い出になります。国宝甲冑の美しさを手本にした兜飾りをかたわらに、家族で過ごす特別な節句のひとときを、末永くお楽しみください。
商品詳細
| 作者・工房 | 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん) |
|---|---|
| 生産地 | 千葉 |
| サイズ | 台・屏風付き:間口33 × 奥行30 × 高さ25 cm |
| 本体仕様 | 正絹糸威 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純金鍍金鍬形 純金鍍金飾金物 ※本体にプラスチックは使用しておりません |
| 屏風 | 二曲和雲金屏風 |
| 飾台 | 木目白(突板)平台 + 半艶朱丸台 |
| 弓太刀 | - |
| お道具 | - |
| 付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
| 注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
