五月人形 鎧 / 鈴甲子雄山 / 源頼朝 純金箔押小札白糸威10号

通常価格 261,000 (税込)   完売単価  あたり 

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五月人形 鎧 10号 源頼朝 鈴甲子雄山 白糸威 国宝 純金箔押 五月人形 鎧 10号 源頼朝 鈴甲子雄山 白糸威 国宝 純金箔押

源頼朝ゆかりの国宝 白糸威鎧を
高級感あふれる純金箔押にアレンジ


鎌倉幕府の初代将軍。武家政権の礎を築きあげ中世日本の立役者となったご存じ、源頼朝(みなもとのよりとも)。高い知名度を誇る歴史上の人物であることから、これまで数多くの甲冑職人の手によって頼朝モデルの鎧や兜が制作されています。

実物を手本にしています

本品は現存する国宝の甲冑をもとに制作しています。


国宝 白糸威鎧
-島根県・日御碕神社所蔵-


島根県出雲市大社町に鎮座する"日御碕神社"。同社所有の"白糸威鎧"は、鎌倉時代に源頼朝が神馬一頭とともに奉納したと伝わっている。兜正面の鍬形台には花輪違文が据えられ、胴正面の絵革部分には、利剣と羂索(けんさく)を持った不動明王が火炎の中に立つ姿がみられる。神の色と讃えられた白糸を基調とし、威圧感のない上品な装いが特徴的で、昭和28年に国宝に指定。現在は東京国立博物館に保管されている。

国宝 白糸威大鎧

全体のバランス


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鎧の美しさをもっとも左右するのがそのプロポーション。異なるサイズの鎧でも部品を変えずに制作する工房が存在する一方、鈴甲子雄山は作る鎧の大きさにあわせて専用の部品を作成します。そのため完成時に不自然な箇所がなく、全体的にバランスのとれたプロポーションに仕上がっています


実物にならい、"威糸(おどしいと)"には正絹の白糸を選択。何色にも染まらない白は"神の色"と讃えられ、当時は主に大将クラスの武将たちに好まれました。また古来より白は"清らかさ"を意味していることから、男児の健やかな成長を祈念する端午の節句で飾るにふさわしい色彩ともいえるでしょう。

兜の特徴


五月人形 鎧 10号 源頼朝 鈴甲子雄山 白糸威 国宝 純金箔押

兜正面の鍬形(くわがた)と飾り金具はすべて、真鍮製の純金メッキ仕上げ。鍬形はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。また、鍬形台と左右の吹返(ふきかえし)には、実物同様に花輪違文の金物を配しています。


五月人形 鎧 10号 源頼朝 鈴甲子雄山 白糸威 国宝 純金箔押

頭を包み込む鉢(はち)の部分。成形品ではなく、複数の金属板をそれぞれ鋲でとめて成形する"矧(はぎ)合わせ鉢"とよばれる実物同様の制作技法を用いて仕上げています。



五月人形 兜 剥ぎ合わせ鉢

▲ 矧合わせ鉢のパーツ。溶かした金属や樹脂を型に流し込んで成形する鋳物とは異なり、無数の異なるパーツを組み合わせ、実物同様の手法で作られる矧合わせ鉢。鋳物より軽量だが耐久性があり、見た目の美しさも別格です。


胴体の特徴


五月人形 鎧 10号 源頼朝 鈴甲子雄山 白糸威 国宝 純金箔押

平安~鎌倉時代に使われていた鎧の様式に基づき、胴体部分には "弦走(つるばしり)" を再現しました。弦走とは胴に弓の弦が引っかからないようにするための絵革のことです。実物にならい、利剣と羂索(けんさく)を持った不動明王が火炎の中に立つ姿が描かれています。

見えない後ろ姿にも妥協なし


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正面からは見えない背面であるにも関わらず細部を簡略化せず、どこから見ても美しく実物に忠実であることにこだわり製作しています。

本品最大の特徴

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糸の合間からのぞく金属製の小札板(こざねいた)。実物の国宝 白糸威鎧は漆を使った"黒小札"ですが、お祝いの華やかさを演出するためにこちらは"金小札"に変更しました。一般的にその色付けには金メッキ加工がほどこされますが、本品は、職人が手作業で一枚一枚丹念に金沢箔を押しつけて装飾した"純金箔押(※2)"仕上げです。色褪せない純金ならではの本物の輝きが、端午の節句を華やかに彩ります。


(※2)純金箔押とは、純金を1万分の1〜2ミリの薄さにまで打ち延ばした"箔"を物質表面に押し当て金色に着色する技法です。箔押した箇所は純金の特徴と同じく、その輝きが長きにわたり損なわれないというのが最大の魅力です。職人の手仕事で行われますが、僅かな風で金箔は舞い上がり破れたりしてしまうため、作業には細心の注意が求められます。純金箔の国内生産量99%を占めるのが石川県金沢市のため、"金沢箔"ともよばれます。

箔押

ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。

主役を支え彩る名脇役


人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。


「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」


そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

本仕立四曲絹シケ屏風

落ち着いた風合いが魅力的な"絹しけ屏風"。絹しけとは国産絹糸100%の織物に和紙を裏打加工したもので、不規則な織段や紬が独特の風合いを醸しだします。



本仕立四曲絹シケ屏風

絹織物は、蚕の糸を数十本組み合わせて作られるため、その太さが不規則であり、ときにキズと勘違いされることがあります。しかしこの不揃いこそが絹しけ最大の特徴であり、その繊細さを証明するものとなります。


また屏風の開閉部分には金具の丁番を一切使わず、和紙でできた"羽根"とよばれる和紙丁番を使用する、いわば職人の伝統技術でつくる制作工程(本仕立)にこだわりました。



本仕立屏風 紙丁番

開閉部に切込が入っていて、両面に開く仕組みが特徴です。継ぎ目に隙間ができないので、見た目にもすっきりとした印象となります。


弓太刀 吉野

両脇に飾る木製の弓太刀飾り。弓は藤巻仕上げ、矢羽は天然羽根を仕様しています。シンプルな一本矢の飾りには「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。


弓太刀 吉野

また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください


一般的に弓の矢尻部分や太刀の柄の部分にはプラスチックが使われますが、本製品は一切プラスチックを一切使用していません。刀の反り返りや装飾金具にまでこだわった神聖なるたたずまい。屏風同様、ものづくりのまち東京墨田区の職人さんの手から生まれたたしかな逸品です。



大人目線でも十分お楽しみいただけるのは、ジャパンクオリティの五月人形だからこそ。お子さまの成長を見守りながら、ぜひご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。

源頼朝の魅力はこちらでも

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商品詳細

作者・工房 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん)
生産地 千葉
サイズ 台・屏風付き:間口84 × 奥行60 × 高さ96 cm
人形本体のみ:間口45 × 奥行45 × 高さ80 cm
本体仕様 正絹糸威 純金箔押小札板 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純金鍍金鍬形 皮胴(不動明王図)
※本体にプラスチックは使用しておりません
屏風 二曲本仕立絹しけ屏風
飾台 木製黒塗平台(畳付)
弓太刀 一本矢藤巻弓太刀 ※プラスチックは使用しておりません。 太刀は鞘から抜けます。
お道具
付属品 ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス)
■作者立札
注意事項 ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。
■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。


作者・工房について



鈴甲子雄山 ■経済産業大臣指定伝統工芸士 ■日本人形協会認定節句人形工芸士

明治時代、初代雄山"鈴木甲子八"により東京都墨田区に創業。業界屈指の技巧派として不動の地位を確立。国宝や重要文化財などの現存する甲冑を実地に調べあげ忠実に模写する技術は極めて高く、その作品の数々は重厚且つ繊細。専門家たちからも高い支持を得ている。 ▶インタビューページへ