はじめてのお盆でも迷わない、
新盆の準備と迎え方
お盆は、毎年ご先祖さまをお迎えする行事ですが、新盆(初盆)は、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆です。いざ準備となると「何をすればよいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、基本的な流れとともに、新盆を迎える際の考え方や進め方についても具体的にご案内いたします。
地域や宗派によって、新盆の迎え方はさまざまです。私たちは、市原市近隣で長く親しまれてきた新盆飾りをもとに、故人をお迎えする場を整える「基本のかたち」をご提案しております。なお、四十九日前にお盆を迎える場合は、翌年に見送ることもあります。
新盆準備はこの2つから
新盆は、故人を初めてご自宅へお迎えする大切なご供養です。地域や宗派によって違いはありますが、多くのご家庭では、まず「盆棚(精霊棚)をどのように準備するか」を決め、その後に提灯を選ばれます。
- ① 盆棚(精霊棚)の準備
- ② 提灯(外用・室内用・お迎え用)を選ぶ
この2つが決まると、新盆準備の全体像が見えてきます。
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お迎えの仕方
新盆は、故人を初めてお迎えする節目の行事です。地域や宗派によって違いはありますが、普段のお盆よりも丁寧に行われることが多く、盆棚(精霊棚)を設け、提灯やお供えを整えて迎えるかたちが広く見られます。
盆棚は、位牌や遺影を安置し、花や果物などを供える、故人をお迎えするための場です。大きさや飾り方は一様ではありませんが、多くのご家庭では、地域の風習に合わせた設えで、故人をお迎えされています。
一方、住宅事情などにより盆棚を設けることが難しい場合には、仏壇まわりや身近な場所に提灯やお供えを整えて迎える方法もあります。
◯ 盆棚を設ける場合に準備するもの
盆棚 / お飾り一式(竹・ほおずきなど)/
提灯各種 / 花類 /
お供え(果物・※精霊馬など)/ 線香・ろうそく など
※精霊馬とは、きゅうり(馬)やナス(牛)で作る伝統的なお盆飾りです。
お盆の期間
お盆の時期は地域によって異なります。一般的には、次の時期に行われます。
●7月盆……7月13日~16日
●8月盆……8月13日~16日
地域によって日程が前後するほか、異なる時期に行われる場合もあります。詳しくは地域の慣習や菩提寺へご確認ください。 ※市原市は新盆に限り、12日からはじまります。
新盆当日までの流れ
新盆の準備は、直前にまとめて行うのではなく、少しずつ進めていくことで負担を軽減できます。以下のように全体の流れを把握しておくと安心です。
| 約1か月前 | 事前準備 |
どのような迎え方をするか検討し、盆棚や各種ちょうちんの手配を行います。 棚経を依頼する場合は、菩提寺の住職へ早めにご相談ください。(※1) 返礼品の準備もこの時期に進めておくと安心です。 |
| 7~12日 | 直前準備 |
部屋を整え、線香・ろうそく・花などを用意します。 仏壇(※2)や墓石の清掃もお忘れなく。 |
| 棚づくり |
盆棚(精霊棚)を設け、ご供養の準備を行います。 白提灯や高灯籠などの外飾りもこの時期に設置します。 |
|
| 12または13日 | 迎え火 | 提灯を持ってお墓へ迎えに行くなど、灯りとともにご先祖さまを家へお迎えします。 |
| 13~16日 | お盆期間 |
棚経(たなぎょう)やご供養が行われます。新盆では特に丁寧に営まれることが多いとされています。 ご親族やご縁のある方をお招きする際は、事前に日時をお知らせしておきましょう。 |
| 15または16日 | 送り火 | 提灯の灯りとともに、ご先祖さまをお送りします。 |
| 16日以降 | 後片付け | 盆棚や提灯を片付けます。 |
(※1)お盆のしきたりは地域・宗派により異なります。詳細は菩提寺へご確認いただくのがもっとも確実です。
(※2)盆棚(精霊棚)を用意する場合でも、故人以外のご先祖のご位牌は仏壇にお祀りします。盆棚と仏壇の両方を整えて迎えると安心です。
提灯(ちょうちん)をえらぶ
提灯は、故人やご先祖さまをお迎えするための灯りです。帰ってくる際の道しるべという意味があり、お盆の大切な飾りのひとつとして受け継がれています。主に「外用」「室内用」「お迎え用」の3種類に分けられ、それぞれ使い道が異なります。
提灯は、種類や大きさ、光り方によって印象が大きく変わるため、写真だけでは判断が難しいこともあります。
■ 外用提灯(白提灯・高灯籠)|目印となる灯り
白紋天
燈籠
新盆では、戸外に白提灯を飾ることが多いとされています。故人が初めて帰ってくる際の目印として灯されるもので、門口や玄関先、庭先などに設置されます。地域によっては、竹で組んだ竿に吊して掲げる灯籠などもあります。これらは一般的に施主(ご家族)側で用意されることが多いものです。
外用の提灯は、新盆の年に限って用いられるものとされていますが、地域によっては、翌年以降も飾られる場合があります。
灯籠は毎年数に限りがあるため、時期が近づくとご用意が難しくなる場合もございます。特に外用の設置方法は地域によって異なるため、早めにご確認いただくと安心です。
■ 室内用提灯(盆提灯)|室内で灯す供養の灯り
◯ 床置き型
◯ 吊り下げ型
一般的に「盆提灯」とはこれらの種類を指します。故人やご先祖さまを迎える室内の灯りとして広く用いられています。種類も豊富で、飾る場所やご予算に応じて、サイズや数量を選びます。
盆提灯はご自宅用としてはもちろん、ご親族などからの贈答品として用いられることもあり、贈る側として選ばれるケースも見られます。
吊り下げ型は地域によって飾り方や使い方に違いが見られることもあります。設置場所や飾り方については、ご家庭や地域の慣習に合わせて検討されるとよいでしょう。
■ お迎え用提灯|迎えに行く際の灯り
お墓へお迎えやお見送りに行く際に使用する提灯で、施主(ご家族)で用意します。ご先祖さまを灯りでお迎えし、そのままご自宅まで導き、お見送りの際にも同様に用いられます。近年は安全面を考慮した「電池式の灯り」も増えています。
※お迎え用提灯は家紋入れのため完全受注生産となり、お渡しまでに20日前後お時間をいただきます。ご注文後のキャンセルはお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
盆棚(精霊棚)
新盆では、盆棚(精霊棚)を設けて迎えるかたちが多く選ばれています。当店では、市原市近隣の風習をもとに、私たちがおすすめする新盆飾りの基本のかたちをご用意しております。故人をお迎えする場を整えるものとして、実際の飾り方に即した形でご覧いただけます。
標準サイズからコンパクトサイズまでご用意しております。まずは実物をご覧いただき、お部屋の広さやご事情に応じてご相談ください。
※浄土真宗では盆棚を設けず、仏壇のお供えを中心に迎える場合があります。
標準サイズ(A)
中型サイズ(B)
特大サイズ(D)
コンパクトサイズ(E)
位牌や遺影を中央に安置し、お供えを捧げるのはすべてに共通しますが、提灯や花類、装飾の数や組み合わせによって、その雰囲気は大きく変わります。なお、盆棚はレンタル、提灯・花類はお買取となります。
飾る予定の場所やおおよその広さが分かると、より具体的なご案内が可能です。
盆棚レンタル・提灯の店頭案内は6月より開始いたします。盆棚のレンタルは数に限りがあるため、例年お盆の約1か月前頃にはご予約が埋まることが多くございます。ご検討の際は、お早めにご相談いただけますと安心です。
※レンタル品の回収は8月16日~20日にかけて、エリアごとに順次行っております。
お盆の飾りを、ひとつずつ読み解く
盆棚には、提灯や精霊馬、花、蓮華など、さまざまなものを飾ります。
「なぜ、これを飾るのだろう?」
それぞれの意味や背景を、こいとく noteで詳しくご紹介しています。
そもそも、お盆とは?|お盆の由来『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』
『盂蘭盆経』には、お釈迦さまの弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)と、その亡き母をめぐる説話が記されています。
目連尊者は、亡き母が餓鬼道に落ち、苦しんでいることを知ります。『どうすれば母を救えるのか?』と、お釈迦さまに教えを請うと、夏の修行期間が明ける7月15日に、多くの僧侶へ食事などを供養するよう説かれました。
目連尊者がその教えに従うと、その功徳によって母は苦しみから救われたと伝えられています。この説話は、お盆の由来のひとつとされています。
亡き人を思い、供養すること。こうした背景を知ると、盆棚を整え、提灯を灯して故人を迎えるというお盆の営みも少し違って見えてくるかもしれません。
一度きりの新盆だからこそ…
はじめての新盆では、「何を準備したらよいのか」「どこまで揃えればよいのか」と迷われる方が少なくありません。迎え方は地域やご家庭によって異なりますが、新盆は故人を初めてお迎えする一度きりの大切な節目です。そのため、多くのご家庭では、盆棚や提灯を整え、ご家族やご親族とともに故人をお迎えされています。
当店では、毎年多くのご家族の新盆準備をお手伝いしています。ご家庭の事情、地域の風習を踏まえながらご案内しております。「何を準備したらよいのか分からない」という段階でも構いません。ご家庭に合った迎え方を考えるところから、どうぞお気軽にご相談ください。