五月人形 兜 / 多ヶ谷一光 / NEO STANDARD(RED)
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甲冑師 多ヶ谷一光作
NEO STANDARD(RED)
日本で誕生した兜の基本形ともいうべく平安~鎌倉時代にかけて作られた"大鎧"の造形美を極限まで突き詰め、後世に残すべく作品を実直につくり続ける甲冑師 多ヶ谷一光。
同氏の技術・哲学、そして甲冑の造形美はそのままに、これまでの作品にはない色合いや配色パターンを用いて、現代における甲冑の美しさを再定義することにより生まれた“NEO STANDARD”シリーズのご紹介です。
兜本体の特徴
▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。
「平安~鎌倉時代の甲冑が最も華やかで美しく、祝いの席(節句)にふさわしい」という作者の理念に基づき、その時代に作られた"大鎧"のフォルムを採用しています。
兜正面の鍬形(くわがた)は真鍮製の純金鍍金仕上げ。天に向かい真っ直ぐ伸びた長鍬形のデザインを採用しています。また、その表面はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。
兜両脇の吹返(ふきかえし)とよばれる部分には甲州印伝を使用。甲州(山梨県)で400年以上にわたり伝承される、鹿革に漆で模様付けをした伝統工芸品です。
背後からの攻撃から首を守るために取り入れられた鎌倉期に見られる兜の形状。他の甲冑師があまり採用しないため、ひと目で多ヶ谷作品と認識できます。
兜背面。ベースカラーにはチャコールグレーの正絹威糸を配列しました。またアクセントとして裾糸のみを唐櫃に合わせた色に変更。全体調和を図った色使いと現代の居住空間に違和感なく溶け込むインテリア性が本品の特徴になっています。
金属を多用する性質上、成形された部品を組み上げるだけでは無機質な"工業製品"になりかねない鎧や兜。多ヶ谷一光はその金属にひと手間を加えることにより、温もりと品格ある"工芸品"へと昇華させています。
頭を覆う鉢(はち)の部分。成形時に板同士をはぎ合わせる鋲(星)をひとつずつ手打ちした後に手磨きし、色味の奥行きと使い込まれた金属の重厚感を持たせています。
ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。
一流の職人から職人へと連綿と受け継がれてきた技術や哲学、そして甲冑の造形美はそのままに、モダンな装いに生まれ変わった五月人形で端午の節句に彩りを添えてみてはいかがでしょう。
商品詳細
作者・工房 | 多ヶ谷一光(たがやいっこう) |
生産地 | 栃木 |
サイズ | 人形本体+唐櫃:間口29 × 奥行23 × 高さ45 cm 飾り台並行置き:間口38 × 奥行38 × 高さ49 cm 飾り台菱形置き:間口54 × 奥行54 × 高さ49 cm |
本体仕様 | 正絹糸威 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純銅小札 真鍮製純金鍍金鍬形 甲州印伝革吹返 手磨き星 木製唐櫃(色有) ※本体にプラスチックは使用しておりません |
屏風 | - |
飾台 | 木製塗台 |
弓太刀 | - |
お道具 | - |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について