五月人形 兜 / 平安道斎 / 月光10号

通常価格 177,000 (税込)単価  あたり 

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五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押 五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押

華やぎの先に、月の祈りを宿して
平安道斎作 月光の兜(純金箔押)


関東節句業界の重鎮・平安道斎が、古式に基づく甲冑構成と高度な金工技術をもとに仕立てた兜飾り『月光』。華やかさを感じさせるたたずまいの裏には、素材選びから製法に至るまで一切の妥協を許さない、確かな手仕事が息づいています。


本品は『月』をモチーフとして制作されています。月は古来より「虚空蔵菩薩の化現」ともいわれ、満ち欠けを繰り返す姿から永遠の再生を象徴する存在とされてきました。また月光には、邪気を祓い清める力があると伝えられ、転じて永続的な健康、ひいては繁栄を願う吉祥の意匠として受け継がれています。


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兜本体のこだわり


五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押 正面

▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。


五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押 ななめ

兜正面の鍬形(くわがた)と飾り金具はすべて、真鍮製の純金メッキ仕上げ。鍬形はひとつずつ丁寧に手作業で研磨しています。


耐久性のある厚手の真鍮金具を各所に使用しているため、他工房が制作する同サイズの兜に比べ重厚感があり、手にしたときには永年飾るにふさわしい信頼まで感じ取れることでしょう。


五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押 兜後ろ

頭を包み込む鉢(はち)の部分。成形品ではなく、複数の金属板をそれぞれ鋲でとめて成形する"矧(はぎ)合わせ鉢"とよばれる実物同様の制作技法を用いて仕上げています。



五月人形 兜 剥ぎ合わせ鉢

▲ 矧合わせ鉢のパーツ。溶かした金属や樹脂を型に流し込んで成形する鋳物とは異なり、無数の異なるパーツを組み合わせ、実物同様の手法で作られる矧合わせ鉢。鋳物より軽量だが耐久性があり、見た目の美しさも別格です。


五月人形 兜 平安道斎 月光 純金箔押 後ろ

兜背面は「闇夜の静黙な雰囲気」を色彩で表現。黒グラデーション状に威糸を配列しました。また、糸の合間からのぞく小札板の色づけは一般的な金メッキ加工ではなく、職人が手作業で一枚一枚丹念に金沢箔を押しつけて装飾した"純金箔押(※2)"仕上げです。威糸の色彩と純金箔押小札のコントラストが「闇夜に輝く月明かり」を表現した粋な演出となっています。


(※2)純金箔押とは、純金を1万分の1〜2ミリの薄さにまで打ち延ばした"箔"を物質表面に押し当て金色に着色する技法です。箔押した箇所は純金の特徴と同じく、その輝きが長きにわたり損なわれないというのが最大の魅力です。職人の手仕事で行われますが、僅かな風で金箔は舞い上がり破れたりしてしまうため、作業には細心の注意が求められます。純金箔の国内生産量99%を占めるのが石川県金沢市のため、"金沢箔"ともよばれます。

箔押

月づくしの装飾金具

五月人形 兜 平安道斎 月光 飾り金具

波雲月
兜正面には、荒波と満月が描かれた飾り金物を配置。

五月人形 兜 平安道斎 月光 飾り金具

三日月
兜左面に飾り金物を配置。物事の始まり。誕生・旅立ち・出発を意味しています。

五月人形 兜 平安道斎 月光 飾り金具

十日月
兜右面に飾り金物を配置。収穫の時。豊穣を意味し物事を身につけ吸収する豊かな心を意味します。

五月人形 兜 平安道斎 月光 飾り金具

満月
兜右面に飾り金物を配置。成長完成。物事に精通し願いが叶うことを意味します。


五月人形 兜 平安道斎 月光 唐櫃

精巧な金物細工が散りばめられた兜本体に見劣りしないよう、台座となる唐櫃には透かし金物を取り入れています。


ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾っていただけることを前提に、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き上げる職人の仕事。「神は細部に宿る」という言葉どおり、手仕事の積み重ねが、この兜のたたずまいを支えています。


主役を支え彩る名脇役


人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。


「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」


そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

金沢箔押屏風セット

数ある屏風の中からこの兜と相性がいいと判断した至高の品は、雛具師 秀叡が手がける"金沢箔押黒塗屏風"です。漆器のような深みと光沢のある黒塗屏風の中央に、上質な輝きを放つ金沢箔を配置しています。本品は全国節句人形コンクールにおいて最高賞の"内閣総理大臣賞"を受賞した逸品です。


金沢箔押屏風セット

マス目状に並べられ、継ぎ目となる線が見られるのが箔押された証。安価な金紙や塗装の金屏風とは異なる"本物の輝き"をお楽しみ下さい。




木製の飾台には流備畳をほどこしました。



弓太刀 赤房

兜両脇に飾る弓矢と太刀。天然羽の一本矢には「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。弓の装飾は藤巻仕上げ。脇飾りでも手を抜きません。


弓太刀 赤紺房

また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください


品質もさることながら、我が子へ贈るメッセージまでを具現化してしまう大胆な発想は一流甲冑師 平安道斎ならでは。お子さまの成長を見守る"守護神"を傍らに、ご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。


平安道斎の作品を「京甲冑」として紹介・販売している例が見受けられますが、それは正確な表記ではありません。京甲冑とは、『京都在住の一流甲冑師』による作品のみを指します。品質は京甲冑に勝るとも劣らぬ水準ですが、平安道斎は関東の作家です。産地・系譜については、表記をご確認のうえご理解ください。

商品詳細

作者・工房 平安道斎(へいあんどうさい)
生産地 千葉
サイズ 台・屏風付き:間口60 × 奥行40 × 高さ53 cm
人形本体のみ:間口34 × 奥行28 × 高さ49 cm
本体仕様 純金箔押小札板 正絹糸威 矧ぎ合わせ鉢 鉢裏皮張り 純金鍍金鍬形 純金鍍金月飾金物 透かし金具付き木製唐櫃
※本体にプラスチックは使用しておりません
屏風 三曲黒塗金沢箔
飾台 木製黒塗台
弓太刀 藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。
お道具
付属品 ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス)
■作者立札
注意事項 ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。
■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。

作者・工房について



平安道斎 ■東京都指定伝統工芸士 ■東京都優秀技能者/東京マイスター

昭和14年東京生まれ。本名・鈴木道男。素材のひとつひとつに吟味を重ね、独自の作風を確立。実物の甲冑と同様に和紙や革を用いる江戸甲冑の製作技法と、金具を組み合わせ純金箔を施す京甲冑系の金工技法という、性格の異なる二系統を体得した技巧派。その確かな技と美意識は、現在第一線で活躍する多くの甲冑師にも影響を与えている。