五月人形 鎧 / 鈴甲子雄山 / 金小札白糸褄取威の大鎧7号

通常価格 217,000 (税込)   完売単価  あたり 

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五月人形 鎧7号 金小札 緋威

選ばれ続ける定番の鎧飾り


近年、多種多様な五月人形が現れ、節句業界における売れ筋商品は目まぐるしく変化しています。そんななか発売から10年以上もの間、当店で売れ続けている鎧飾りが本品。大きすぎず小さすぎず、派手すぎず地味すぎず、そして品質も申し分なし。様々な角度からの「ちょうどよい」が評価され、世代も性別も問わず選ばれる鯉徳の定番商品です。


人形本体の特徴


五月人形 鎧7号 金小札 緋威 全体

中心となる鎧の制作は、業界屈指の技巧派として名高い経済産業大臣指定伝統工芸士、鈴甲子雄山が手がけています。甲冑(鎧兜)が一番華やかだった平安~鎌倉時代の「大鎧」という様式をモデルにしています。


鎧の美しさをもっとも左右するのがそのプロポーション。異なるサイズの鎧でも部品を変えずに制作する工房が存在する一方、鈴甲子雄山は作る鎧の大きさにあわせて専用の部品を作成します。そのため完成時に不自然な箇所がなく、全体的にバランスのとれたプロポーションに仕上がっています


極細の3mm威糸(おどしいと)を使い、それを一本ずつ通していく穴の間隔はおよそ2mm。整然と並ぶ威糸からは美しさはもちろん、職人の丁寧な仕事ぶりが伝わることでしょう。また本品は「褄取威(つまどりおどし)」とよばれる色目を採用。褄取とは、鎧各部の端だけを地色と異なる色の威糸で斜めに配色する装飾のこと。重ね着した着物の裾がひるがえった状態を表現しており、源平時代の武士の間で流行したデザインです。


五月人形 鎧7号 金小札 緋威 兜

兜正面の「鍬形(くわがた)」は真鍮製の純金メッキ仕上げ。松葉模様をあしらっています。


見えない後ろ姿にも妥協なし


五月人形 鎧7号 金小札 緋威 後ろ五月人形 鎧7号 金小札 緋威 後ろ

背中には心臓を守るための"逆板(さかいた)"が取り付けられ、その中心には"揚巻結び(あげまきむすび)の紐"を装着。紐は左右に広がり両袖に接続させています。正面からは見えない背面であるにも関わらず細部を簡略化せず、どこから見ても美しく実物に忠実であることにこだわり製作しています。


主役をより美しく演出


人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。


「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」


そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。

唐獅子牡丹60cmセット

艶やかな光沢が美しい木製の台と屏風。屏風は鏡面仕上げとし、鎧の後ろ姿も幻想的に映し出します。装飾に「獅子」と「牡丹」を組み合わせた金具を左右対称に配置しました。


唐獅子牡丹60cmセット屏風

獅子は"百獣の王"、牡丹は"百花の王"とされ、共に描かれることで「さらなる飛躍」もしくは「安住の地」を意味するたとえとして、古来より吉祥の構図として描かれてきました。


木製弓太刀15号 一本矢

両脇に飾る木製の弓太刀飾り。弓は藤巻仕上げ、矢羽は天然羽根を仕様しています。シンプルな一本矢の飾りには「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。


木製弓太刀15号

また「光り物は邪気をはらう縁起物」と古来より言い伝えられていることから、太刀は簡略化せずに鞘から抜ける仕様になっています。(模造刀で切れませんが、鋭利な部分もありますので取扱にご注意ください)



流行に左右されないお子さまの守護神を傍に、ぜひご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。



商品詳細

作者・工房 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん)
生産地 千葉
サイズ 台・屏風付き:間口65 × 奥行45 × 高さ67 cm
人形本体のみ:間口35 × 奥行47 × 高さ58 cm
本体仕様 正絹糸威 純金鍍金鍬形 合金鉢 木製唐櫃
屏風 二曲黒塗唐獅子牡丹屏風
飾台 木製黒塗平飾台
弓太刀 木製藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。
お道具
付属品 ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス)
■作者立札
注意事項 ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。
■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。


作者・工房について



鈴甲子雄山 ■経済産業大臣指定伝統工芸士 ■日本人形協会認定節句人形工芸士

明治時代、初代雄山"鈴木甲子八"により東京都墨田区に創業。業界屈指の技巧派として不動の地位を確立。国宝や重要文化財などの現存する甲冑を実地に調べあげ忠実に模写する技術は極めて高く、その作品の数々は重厚且つ繊細。専門家たちからも高い支持を得ている。 ▶インタビューページへ